【島旅を写真で綴る〜Photrip〜】小値賀島(野村裕治) - 日本島写真家協会

【島旅を写真で綴る〜Photrip〜】小値賀島(野村裕治)

五島列島 小値賀島へ

日本島写真家協会共同代表・フォトグラファー:野村裕治

秋も深まる頃、長崎県の小値賀(おぢか)島へ向かった。五島列島の北端に浮かぶ人口2200人ほどの島。佐世保港からフェリーで3時間、高速船で1.5時間。今回は福岡から夜行フェリーを利用。理由は、羽田ー福岡行きのフライトが多いのと、夜中に出発するフェリーならその前に福岡の夜を楽しめるから。博多の街からフェリーが出発する港へのアクセスも良い

博多港から出るフェリー「太古」は、23時45分発。夕方羽田を出発して夜に福岡空港についても博多の街で食事をする時間がある。この日は中洲で食事をして、一杯飲んでから港へ。フェリーターミナルには売店があり、建物の近くにコンビニもあるので、必要なものはそこで調達できる。

▲博多を経由しての島旅も良い

フェリー太古はとにかく快適。大型船なので揺れが少ない。船内も広々充実。売店やジュース、カップ麺などの自販機のほか無料のシャワーも完備。大部屋のようなスタンダードな客室から個室、スイートルームまで。自分はプライバシーを守るのとカメラ機材を置くために個室をチョイス。

博多の夜景に後ろ髪を引かれつつ、港を出発して5時間弱で小値賀港に到着。時刻は4時40分。小値賀港には冷暖房完備の仮眠室があるので朝までそこで休憩できる。せっかくなので朝の空気はどんなだろうとターミナルの建物から出てみる。

▲小値賀港から見る朝焼け

もうすぐ夜が明ける、小値賀の朝焼け。雄大で力強い景色が広がる。東京でもなく福岡でもない小値賀の景色。なんとなくこの旅がとても良いものになるような気がした。ほどなくして朝を迎え、港が活気ずく。レンタカーを借りて島内を巡る。

まず向かったのは斑島(まだらじま)。小値賀島から橋を渡っていける小さな島。以前訪れた時は雨だったのでそのリベンジに。海沿いに車を走らせると徐々に見えてくるあの鳥居。

▲海を望む鳥居が印象的

広い空と海を背景に佇む白い鳥居。穏やかな風も相まって、ここがとても神聖な場所のように感じた。鳥居には「玉石大明神」の文字。ここには「ポットポール」といわれる国指定天然記念物がある。岩の中に海水の勢いで回転する玉石で、長い歳月をかけて自然に作られた。地元では「玉石様」と呼ばれ祀られている。

斑島を一周して次の場所へ。向かったのは斑園地。小高い丘の上にあり、頂上の平地からは五島列島の島々が見える。地元の人が「必ず行くべき」と言う絶景ポイントの一つ。他の島との距離感や高さが見ていて心地良い。夕暮れ時はもっとエモくなるそう。

▲遠くに五島列島の島々が見える

その後は、人気のビーチ「柿の浜海水浴場」や荒々しい崖がそびえ立つ「五両ダキ」、海に面した鳥居が幻想的な「地ノ神島神社」などへ。

▲柿の浜海水浴場

▲五両ダキ

▲鳥居の奥に美しい海が広がる

アングルも大切だが、逆光が強かったり明暗差が多い場所での撮影は露出に気をつけるようにしている。特にハイライトが飛ばないように。シャドウが潰れないように。場合によっては明るさを変えて撮ることも。

小値賀エリアというと、隣の野崎島にある「旧野首教会」が世界遺産として話題になるが、神社・仏閣も多い。どちらも島の人々によって昔から大切に守られてきたのだろう。野崎島についてはまたの機会に。

食事については、地のものを使った定食屋さんやカフェ、飲み屋さんなどがいくつかある。営業日や営業時間をチェックして訪れるのが良いだろう。宿泊は、民泊・古民家ステイ・旅館など様々。色々な出会いを楽しみながら選んでみるのも楽しい。

詳しくは「おぢかアイランドツーリズム」webサイトへ。
https://ojikajima.jp/

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